俺は脇役でした

日記

一昨日、今年初めての雪が降ったよ。

白くて、冷たくて。ああ、冬だなって思った。

最近ね、あなたは自分が帰ってこられなくなることがわかってたんじゃないかって思うようになったの。

あなたの部屋にある鍵のかかってない金庫があるでしょ？いっぱいお金が入ってたし、お菓子の会社の社長さんが毎月、お金を直々に持ってくる。

自分が稼げなくなるから、お金を貯めてたんじゃないのかなって。

だからね、生活は苦しくないよ。嘘じゃないよ。

ただ、寂しい。あなたがいないことに慣れてしまった私が嫌い。あなたがいないことに慣れてしまった自分が憎い。

心のどこかで、あなたはもういないと思っている自分を殺したくなる。

でも、私は死なない。あなたが帰ってくるまで、この家と娘を守るのが私の仕事だから。

今日も私はペンを置けない。