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「なら君は『鬼』と呼ばれる人物でいいんだね?」
「おぅ。ちょっと公爵のとこ行ってくるわw」
「ああ、報酬かい?」
「うん。それじゃ。『ゲート』」
都へGO!
-side out-
「ねぇ、パパ。」
渡のいなくなったアパラチア邸でナディがトロイアに話しかける。
「どうした、ナディ?」
「私、ワタルと結婚したい。」
渡のいた場所を眺めながら言うナディ。
「は!?いや、まだ早い!」
「早くないでしょ?学校でも婚約してる人いるし。」
「だが…。」
「ワタル強いよ?私もサリーちゃんも二回も助けてくれた。」
「…本気なんだな?」
「…うん。」
「わかった。他の貴族から結婚の話がきても全て断る。」
「ホント!?」
「ただし!あ、そんな目で見ないで、お願い。
ちゃんとワタル君の気持ちを聴くこと。彼も同意したら結婚は許可する。でも卒業した後にな?」
「パパ、ありがとう!」
胸に飛び込んでくる娘を支えながら、寂しい気持ちを表情に出さない様にするのに必死だった。
(あ、彼は学校はどうするのだろうか?)
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