白い部屋

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「俺、一応人間なんだけど。」 「は!?」 驚きながら振り返るタイツ、というよりたぶん神。 「え?君誰?それより、なんで俺の部屋に人間いんの?」 「あー、たぶん…。」 ―説明中― 白い部屋の中心で体育座りをしながら向かい合っている。 「うん、勇者召喚なら許可したよ。たぶん勇者召喚はイレギュラーだからここに来たんだね。 なら、自己紹介するよ。俺は最高神。すべての世界の管理をしてる。あの勇者に巻き込まれたなら、君は渡君だね。」 ほぅ、さすが神。俺の話を聞いただけで誰かわかるとは。 「まぁ、神だしね。」 「心を読まないでくれ。俺はどうすればいい?」 と言うと悩み始める神。 「うーん、イレギュラーだったからねぇ。どうしたい?」 え、選んでいいの?マジで? 「うん。元の世界にも戻せるし、お友達の世界に行ってもいいよ。そのまま天国でもいい。 まぁ、元の世界では肉体が壊れちゃったから、肉体を新しく作って戻してもいいけど、戸籍無くなってるよ。密入国者だね。」 「だから、心を読まないでくれ。じゃあ今の俺の体ってどうなってるの?」
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