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純が亡くなったことを電話で聞いてからのことは、鮮明に覚えている。
学校を飛び出し、総合病院の遺体安置所に行ったこと。
そして安置所の空気が冷たかったこと。
純の顔にかかった白い布
線香の香り
純のご両親は、警察の方とお話をしていた。
私は静かに頭を下げて、ご両親の前を通り過ぎた。
純、どうして?
幸せになる競争するんじゃなかったの?
私は初めて友達というものに出会ったのに、なのにどうして。
純、あなたはまだ19歳。
一緒にいろんな幸せを共感していきたかった。
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