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リビングの絵は、結婚する前に同棲していたマンションにも飾られていたもので、旦那の好きな画家さんが描いたもの。
なぜかこの絵をみると、いろんなことを思い出す。
幼少期から、青年期、そして旦那と出会って結婚したときのこと全て。
私は、旦那と出会うまで、暗闇を歩いてきた気がする。
そして、そんな暗闇を全て理解して結婚してくれた旦那のことを深く愛している。
こんな私のことを愛してくれるのは、きっと旦那しか居なかったはずだ。
この結婚したときに建てた一軒家で、私と旦那、ペットの犬(モモ)、いつかできるといいねと言ってた子供と暮らすのが夢だった。
けど、現実は、私が死んだあと、旦那とモモだけの家になってしまう。
この家に越してきたときには、夢いっぱいだったが、今はこの広い一軒家が、虚しく感じてならない。
子供部屋、二つも必要なかったし、私の身長に合わせたキッチンも、いつかは必要なくなるだろう。
私はこのリビングに飾られた絵に、毎日お願いをする。
私なりの願掛けだ。
―明日も旦那と一緒にいられますように―
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