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チュンチュン
スズメの鳴く音で
俺は目を覚ます。
「……鬱だ、死にたい」
朝に言うセリフではないのは
十重承知している。
いきなり何を言うんだと
自分でも思う。
でも、―
死ねないから、―
死に憧れる。
人間とは大違いだ、―
いや人間に限った話ではない、―
“人”は不老不死に憧れる。
だけど、―
俺達、人外は、―
不老不死の化け物は死に憧れる、―
生という鎖を破りたくてしようがない。
この葛藤も何度目だろうか?―
それすら
感覚のマヒを起こしている俺には、―
分からない。
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