第一章~まずは登場人物紹介~[和海目線]

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それからは、オタクの巣窟となる、アニメ研究部に入部した。 アニ研は、その名の通り、自分の好きなアニメやドラマ、漫画やゲーム、アイドル等の様々な物を研究する事を目標とした部活で、まだ創立6年(和海が3年生)の新しい部活だ。 創立者は、この界隈の不良のボスで、秋雲 空(シュウウン ソラ)と言う。 更に、和海が一年生の時、彼は生徒会副会長だった為、かなりのやり手なのだろう。 実際、彼の父は世界的に有名な「秋雲グループ」の3代目会長なのだ。 だが、彼の性格は一人を好み、不良のボスになったのは、一年生の時に屋上でサボっている時に、当時の不良グループのボスが喧嘩を売って来た為、正当防衛と言う事でその男を倒したのだ。 その後、その男の仲間や、敵対チームが喧嘩を挑むが、彼は一人を好む為、邪魔をされるのが嫌だと言う理由で倒していった。 いつしか、束になっても敵わないから、彼の舎弟になろうと言う人が増え、生徒会副会長になった。(彼はやる気が無かったが、何故か絶大な支援があった為、なれた様だ。それから、生徒に真面目にしないと消す、と言い、生徒や不良が真面目になったのだ。) 生徒会長が彼のチームを仕切り、その界隈の不良は、皆が彼の学校の生徒になったりしたので、うざったくなり、アニメ研究部と言う不良も近寄らない部活を作ったのだ。 彼は一人を好む為、部室の半分 (ドアから中が見える所) をアニ研部室にし、その半分を自分の部屋の様に使い、ソファや棚、アンティーク品の銃やペットの小型の梟、コーヒーカップ等を置き、いつもお茶を飲んだり寝たり、優雅な生活(?)をしていた。 アニ研と彼の部屋は、大きな棚で仕切られていて、カーテン迄付いている。 全て、彼の私物だ。 間違っても、彼の部屋に無断で入ったら、警報が鳴り、彼の逆鱗に触れ、部屋にある物で殴られる。 過去に、バットで殴られたり、熱々のお茶を掛けられた人もいる。 因みに、和海は何故か気に入られ、彼のお茶汲み係になったらしい。 今、和海が3年生になっても、どうやって入ったのか、部屋に顔を出すようになっている。 私物は置いたままで、今は学校に市長や偉い人が来たときに、彼に許可を得て、特別応接室と呼ばれている。 アニ研の部員は7人で、活動内容は、アニメを観たりゲームをしたりするので、先生が来ない限り、自由だ。 勿論、隠れてだが。
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