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『三洲くん、今日も可愛いね』
そう言って俺のお尻を触るのは、同じ会社で2年先輩の荒木敏久(あらきとしひさ)さん。
いつもの事なので最近はもう慣れたが、入社したての頃は毎回びっくりさせられたものだ。
周りも周知の事実なので特に何も言わないし、俺としてはただお尻を触られるだけなので、何故毎日触るのか?という疑問は残るもののさして気にしていなかった。
『うん、今日も三洲くんのお尻は触り心地がいいな』
『先輩、毎日そうやってて飽きないっすか?』
『ん?飽きるどころか、毎日のコレが無いと俺は仕事にならない』
『そんなに…(苦笑)』
『それにな、大好きな三洲くんのお尻だと思ったら何かこう、ムラムラというか何というか…』
『先輩、朝からそんな話やめてください!ってか、いい加減俺の事からかうのやめてくれません?』
『からかってない、本気だ』
『まったく…』
『そっちこそ、いい加減俺の気持ちに気付いたらどうだ?』
『え…?』
先輩マヂで言ってんのかな…
今迄の゙好ぎもまさか全部本気…?
でも、荒木さんの考えてる事は解らないからな(苦笑)
『三洲くん、どうした?』
『いえ、何でもないです…』
『まぁいい。俺の気持ちは徐々に知っていけば』
『はぁ…』
冗談とも本気とも取れる発言を残して、先輩はお得意先に向かった。
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