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そりゃ驚かない方がおかしいだろう。 きっと昨日慌てて荷物を持った時に名刺入れを落としたんだ。 もぅ、第一印象とかの問題通り越して最悪すぎる。 穴があったら入りたい。昨日の事を今すぐ消しゴムか何かで擦ってでも消してしまいたい。 わざわざ名刺を返す為に彼は連載を引き受けてくれたのだろうか…… 「……ぃ、おい、工藤聞いてるのか」 「はい?」 編集長と清水先生が私を見ている。 「あ、すいません。」 「しっかりしてくれよ。すいません、なんせ初めて担当持つもので、緊張してるみたいで」 編集長は愛想良く清水先生と話している。 「いえ、私の急な我が儘を聞いていただいて、逆に申し訳なく思っています」 私はどうしていいのかわからず、ただ二人の話しを聞いていた。
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