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会議室から戻ると千春が私の所へと駆け寄ってきた。 「どうだったの?憧れの清水春紀は」 目をキラキラ輝かせながら私の顔を覗きこんできた。 「それがさぁ……」 私は昨日の出来事を千春に簡単に説明する。 話を聞いた千春は更に瞳を輝かせて興奮したように「うわぁ~」と言った。 「なんか、すごいね。運命ってこういう事言うのかな?ってか、清水春紀がわざわざ美月を指名するって事は、一目惚れとかされちゃったとか!なんかすご~い」 鼻息を荒くしながら、千春は一気に妄想モードに入ったらしい。 「いや、それはないと思うけど……」 「けど、けど……って、ちゃんと担当指名してくれた理由とか聞いたの?」 興奮していた表情が一辺し、痛いとこをつかれる。 「……聞けなかった」 はぁ……とため息が聞こえる。 「なっんでその大事な部分聞かないかなぁ~」 千春の言葉はごもっともだった。 「つ、次会ったら聞くよ」 千春は呆れたように 「理由聞いたら教えてよね」 と、笑った。
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