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翌日、昨日の事に少し後悔をしながら会社へと向かう。
助けてくれた人の名前も聞かなければ、まともにお礼すら言えてなかった事に家に帰ってから気づいた。
きっとかなり失礼な奴だと思われたに違いない。
ほんと、つくづく自分のダメさに気分が落ち込んでくる。
出社すると、何やら事務所が騒がしかった。
「あ、美月おはよ!」
同期入社の千春が私の元へ駆け寄ってきた。
千春は私よりも要領がよく、仕事もできる。
同期入社は私を含めて3人で、何かあるたびに私と千春は比べられていた。
「おはよ。何かあったの?」
「そうなの。聞いて驚いて!」
意気揚々と千春は私に話し出す。
こうゆう時の千春の話は、ほとんど大した事のない話が多い。
「なんと、あの清水春紀が、うちの雑誌で連載小説を書いてくれるらしいの」
「へ~、……ってまじ!?」
それは驚いて!と言うよね。だって、あの清水春紀が……
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