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「で、あんたはそのエルジアを襲撃したオリジナルイレブンの一人だって?」 「あぁそうだ。だからお前じゃ俺には勝てんよ。ってこら!」 怒鳴る男の喉元をナイフが掠める。 「全然そうは見えない。」 ナイフを構えた少年は呆れた顔をしたように見えた。 実際はガスマスクをしている為に表情は伺いしれないが、男にはなんとなく分かった。 憧れていたヒーローがただのおっさんだと分かった時の子供達のあの表情。 戦闘機と生身でやり合う力をそう簡単には見せられないしトリリオンからもきつく言われている。 見せたくても見せれないこのジレンマは元来目立ちたがりなシグマには地味に堪えた。
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