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「ククククク、今日は実にいい日だ。アルバイトの女をいびるために行ったあの店に、まさかこんなレアカードを持ったガキがいたなんてねぇ」
恵比須はカード片手に顔をにやつかせながら、夕方の街を黒服に囲まれながら歩く。
「では腹も減ったし帰るか。こんないい日は早く帰っt「おい」ん?」
「ファイトしろよ」
「あぁ?」
その言葉が自分に向けられていると気付き、恵比須は自分のすぐ前方にいる綾を睨み付ける。
「誰に向かって口聞いてるんだぁ?ガキが」
「俺は話し合いしに来たんじゃありませんよ?ヴァンガードファイトしましょうよ。んで俺が勝ったらさっきの小学生から奪ったカード。俺にくださいよ」
恵比須だけでなく周りの黒服達も綾の態度に驚く。
一体この少年は何を言っているのか。
自分が今誰に喧嘩を売っているのか分かっているのか。誰もがそう思った。
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