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「おいおいガキぃ。俺様が誰だか分かってんの?そしてお前自分が何してるか分かってんの?」
「あんたは恵比須グループ社長のどら息子総得。そして俺は今あんたに賭けファイトを申し込んでいる。それぐらい分かりますけど?」
「貴様っ!ふんっ、誰が貴様のような生意気なガキとファイトするか!」
「俺だってあんたなんかとファイトしたくないですよ。でもヴァンガードファイトで取られたカードはヴァンガードファイトでしか取り戻せないのが暗黙のルールみたいになってる。仕方なくですよ」
「…」
「それとも仮にも恵比須グループ社長の息子さんが挑まれたファイトから逃げる。とでも?」
「…」
恵比須はしばらく黙っているが、明らかに怒りを含んだ声色で答える。
「ハハハハハ!いいぜぇ、受けてやるよそのファイト!まさか俺様があの恵比須総得だと知りながらここまでキレさすような奴が世の中にいたなんてな!親に教わらなかったのかぁ!?恵比須グループに喧嘩売っちゃダメって!」
「…」
「なんだぁ?いきなりだんまりか!今更謝ったって遅いからな!おい!」
「はっ」
恵比須が黒服に声をかけると、すぐにこの場黒のリムジン車が現れる。
どうやらすぐ近くからこちらを見ていたようだ。
「乗りな。ファイトの舞台に案内してやるよ」
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