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「時間の無駄だ。俺は早く戻ってあの子にカードを届けなきゃならないんでね」
「はぁ~いるんだよねぇ。お前みたいな馬鹿な奴。俺様に平気で逆らう奴。昔は何人もいたなぁ。だが時間が経つ度にその数は減っていき、最近では誰も俺様に逆らわなくなった」
「…」
「もういい。お前みたいな馬鹿と話していたらこっちまで馬鹿になりそうだ。ファイトを始める前に言っとくが…俺はこのカードを賭けてやるが…お前は自分のデッキを賭けろよ?」
言われてから数秒後、なんの迷いもなく綾は答える。
「あぁ、構わないですよ」
「なんだいいのかよ。まぁ拒否権なんてないが…そんなにクズカードで固められたデッキなのか?」
「よく喋る人だな…負ける訳ないからに決まってるだろ?それに言ったでしょ?時間が勿体ないって。早く始めましょう」
「いいぜぇ!お前の人生最後のファイトをせいぜい楽しみな!そして大口ばっか叩いた事を後悔しながら地獄に堕ちな!」
言い終え、ついに二人のファイターの真剣勝負が始まる。
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