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「ねぇ綾」
「ん?」
綾…綾…綾…
「あれ?みんなどこだ!」
綾…綾…綾…
「おいみんな!」
綾…綾…綾…
「綾ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!」
「うわっ!」
驚きの声を上げ、少年は座っていた椅子から転げ落ちる。
「やっと起きたか。お前まさか郷山のホームルームで寝てたのか?」
「相変わらずの度胸と勇気だねぇ綾は」
「…」
「ん?どした?」
「(また…あの夢か…)」
城樹綾。ありきたりな紹介だけど、多分普通の高校一年生。
「いやーちょっと夜更かししちゃってサー」
「なんだまたエロゲかー?君も好きだねぇ」
「郷山先生の機嫌がいつも通りだったらまた面倒な事になってたよ」
「まったくだぜ、今日はなんか知らんけど機嫌よかったから助かったけど」
「ふぅん、甘いね君達」
「「?」」
「見極めた決まってるだろー?」
そう言い残し綾は愉快なリズムですでに綾達以外誰もいなくなった教室から出ていく。
「ちょっww鍵閉めないとww郷山に殺されるww」
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