日常

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「ええい、二匹とも止めるピェー!!」 二匹がいた空間の間を割って、嘴のついた兜が登場。 デザインはワシ。 残念ながらキジは通じなかったのでワシで代用している次第だ。 まあ、語尾が「~だケーン」とか言いづらかったし、まあいいか。 犬を怒らせるネタは使えなくなったが…… え? 「ピェー」も変わらない? 気にするな。 「鳥肌は黙ってろウキ」 「お前はいつも、嘴ばかりだなワン」 「き、聞き捨てならないピェー!!」 仲裁虚しく、三つ巴の予感。 そこへ 「やめないかお前達」 武者兜の真打ち登場。 「わーいももたろうだー!!」「かっこいいー!!」「まってましたー!!」「いよっ! だておとこ!」 「ここは敵のただ中なんだぞ。お前達が仲違いしてどうする」 「そうだー」「仲良くしなきゃダメー」「ケンカよくないよー」「よっ! おとこまえー」 ももたろうと子供達の言葉に、うなだれる動物達 「……これは面目ないワン」 「……悪かったウキ」 「だから言ったピェー……」 「フッ……分かればいい。……さあみんな、こういう時はどうするのかな?」 「「「なかなおりのあくしゅー」」」 子供達の声を聞き、ハッとする三匹。 「猿、鷲、許せワン……」 「俺も悪かったぜウキ……」 「これからは力を合わせて頑張るピェー」 固く手を握り合う三匹。 「やっぱり仲良しがいちばんだねー」「なかよしー」「きょうりょくするのー」 その様子を見て頷くももたろう。 「それでいい……むっ!」 しかし何者かの気配を感じてサッと身構えた。 三匹もそれにならって辺りを警戒する。 息を潜める子供達。 辺りに笑い声が響き渡る。 「ワハハハ!! ここまで来た事は誉めてやるぜももたろう!!」 「なにやつ………出てこいっ!!」
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