日常

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「ヘヘッ!! 十秒以内に鬼臥死魔流哀言葉を言う事ができたら、姿を見せてやってもいいぜ!!」 「鬼臥死魔流哀言葉……!?」 「村長の言ってたやつだピェー!!」 「くっ……たしか……何だったか……!?」 「それそれー、はい、じゅーう!! きゅーう!!」 「ももたろうがんばってー!!」「まけるなー!!」 子供達の声援虚しく、カウントダウンが進む。 「さーん!! にーい!!」 「ダメだ思い出せない!! ……こうなったらみんなの力を借りるしかない!! みんな! せーので合い言葉を言うんだ!」 「「わかったー!!」」 「いくぞ、せーの!!」 「「「「「おーにさんこーちらー!てーのなるほうへー!!」」」」」 手拍子と共に子供達が叫んだ!! 「ヘヘッ!! よく分かったな!! ……いくぜ!!」 ダンッ!と力強く登場しポーズを決める。 「俺、参上!!」 「やったー!!」「かっこいいー!!」「すげぇー!!」「おにたろすー!!」 鬼の大将の登場に一段とテンションの上がる子供達。 「お前が鬼の大将だな!!」 「その通り! さあ、かかってきな! ……俺は、最初から最後まで……!」 「「「「「クライマックスだぜー!」」」」」 ……なに? 鬼の仮面がどこかで見たことあるデザイン……? 気にするな。 「猿、鷲、いくワン!」 「へっ……やってやろうじゃねえかウキ」 「生まれ変わった我々のコンビネーションを食らうがいいピェー!!」 「「「「「うおおおおお!!」」」」」 ……ガチャッ 「あ」
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