Blue Velvet

6/11
前へ
/27ページ
次へ
  「秘書たるもの、社長のプライベートの予定もきちんと把握しておくのが常識ってもんだろ? さ、そんじゃうちのプレジデントの素敵なご褒美もあることだし。悪いけど突貫でがんばってもらっていいか?」 「おうっ!」 「おー!」 「ま、仕方ねぇな!」 「うん、頑張ろ!」 「楽し、頑張りましょうね!」 「よっしゃあやったんでぇ!!」 「うんうん、がんばれぇ皆ー!」 「ちょ、しぃちゃん今楽しみって言い掛けたよね!?ねぇなんで急に従順なの!?」 先ほどまでの反抗、反論はどこへやら。 真騎、陽、詩葉はまだわかるとして、征士と結城、栞さえも早雪に促されるまま嬉々として別室へ移動していく。 妙な団結を産み出した七人をなすすべもなく見送って、尊は一人残された社長席にどっかりと腰を下ろし、改めて頭を抱えた。  
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加