0人が本棚に入れています
本棚に追加
「…やっぱり、君も」
気付いていた。あの日グリナだって死肉とやらを僕と一緒に食べたのだから、彼女がここで生きているはずがない。
魔女でないかぎり。
「君も魔女なんだね」
「ほんとに相も変わらずお間抜けさんね」
間抜けだと笑う老婆はいつの間にか、皺がなくなり、髪も生え、少女の姿に戻っていた。
「…君は僕を探しにここに来たの?」
「さぁ?」
少女はくるりと黒いローブを翻し、並べられている棺桶の上に座った。
最初のコメントを投稿しよう!