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「グリナ…」
「あなたのお友達のグリナちゃんもね。魔女の末裔だったのよ。だから目が覚めちゃう前に私が食べちゃったの」
「っ、たべ……え?」
「まだ気づかない?私はグリナじゃないわよ。私はあんた達みたいな廃れた魔族とは違う、最強の魔女様なのよ。だから人の記憶を覗いちゃうこと何て簡単にできるの。仲間を食べて、力を貰ったり、皮を被ることだってね…」
化け物はせせら笑い、その長く赤い爪で僕の心臓を貫いた。
「ほんとは息子を食べに来たんだけど、丁度良かったわお腹空いていたし」
世界が見えなくなる前に見えたのは、歪んだ笑みを浮かべたグリナだった。
-end-
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