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この地下室で立っているのは、僕と老婆だけで、老婆の話によれば棺の中には死肉を食べ息絶えた死体が入っている。僕は生きている、普通の人間なら棺の中で死んでいるはずなのに…。
「……僕は魔女なんですね」
「そうゆうことになるのう」
僕は生きている。老婆の言うとおりならば、死肉を食べさせられた僕は生き返った、あるいは生き抜いたのだ。
「レオン…久しぶりじゃな」
「え…?」
知らない声で僕の名前を呼んだのは、しわくちゃな老婆で僕は彼女を知らない。
「一体何年経ったかのぉ…まさかレオンが魔女だったとは考えもしなかった」
「僕のこと知っているん…ですか?」
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