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オグン、イグニス、チャップ、サクヤ、ローガンをはじめソテラシエルのクルー達が綺麗に整列をする。
他のクルー達は皆、理由があって第9独立部隊に回された者たちばかりだ。
だが、ひとりひとりの能力は総じて高い。ほんの少し命令に背いたり、何らかの責任を背負わされたりしただけで転属してきたのだ。
それはさておき……
「現在位置はデブリ帯の中央、地球からあまり遠くない宙域に我々は待機している。
ここから西方600キロメートル先で、第4独立部隊が多数のアウリュミオンと接触したとの情報が入った。
数で圧倒され、ブリザードで編成された部隊でも手をこまねいている」
「それで、旧式のテンペストで編成された私たちに白羽の矢が立ったワケだな?」
オグンは、腕を組んで険しい表情をしながら不服そうにセリフを吐いた。
「高価な代物を使いながら……
まったく、実力もないクセして」
サクヤも不満が口に出る。
当然の反応だろうと、ザーギンは彼らを見ながら思った。
利に殉じて動くことが出来ない。
どうしても後手か尻拭いになってしまうことが、ザーギンは許せなかった。
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