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ところで、アウリュミオンとは一体何なのか……
突如、地球に襲来した異次元からの使者と言えば聞こえはいい。
だが実のところまだ解明されていない。
わかっている事と言えば“騎神”と酷似している漆黒の機体、“邪騎神”4体を筆頭にして動くこと。
更に“アウリュミオン”は、その“邪騎神”をベースに生み出されたデッドコピーであること。
“邪騎神”はそれぞれ圧倒的な戦闘能力を有し、生体反応もあるため、中にコックピットが存在しパイロットが居るのではないかと思われる。
しかし“アウリュミオン”は、変幻自在に姿形を変えて無秩序に行動し、生体反応もないためパイロットは存在せず無人であるとされた。
分かっているのはこれくらいである。
“アウリュミオン”は基本的に物量で圧倒するため、統合政府に所属する独立部隊たちは苦戦を強いられている。
これが現状だ。
「ではブリーフィングを終了する。
……各員持ち場につけ!
相当数のアウリュミオンであることを予測している。
無理はするなよ!」
ザーギンは迷いを振り切り、大声で周囲を鼓舞させた。
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