とある二人

11/40
前へ
/69ページ
次へ
剛と実加が乗り込むと、車は近くのコンビニへ移動した 駐車場に車を止めると、剛は外に出て携帯を取り出し誰かと喋っている てっちゃんが「コーヒー買ってくる」と車を降りたから、私も行こうとドアに手を掛けると 『あーっ、待ってぇ!哲也さーん、映子も行くぅ~』 と言い、映子は車から飛び降りてっちゃんの傍に駆け寄り、てっちゃんの腕をとり店内へと入って行った。 その光景と、私の顔を見て、実加が口を開く 「ねぇ、モモ。映子と喧嘩でもしたの?それとも‥哲也さんと何かあった?」 「‥‥‥‥。」 私は、涙を堪えるので精一杯で首を横に振るだけだった 楽しそうに店内を歩き回る、てっちゃんと映子は、誰から見ても付き合ってる様に見える。 「なんなの?あの二人‥モモも哲也さんは私のなんだから、映子、離れてよ!くらい言わなきゃ!」 実加‥ 実加の言葉に、堪えていた涙がポロッと零れてしまった 「私‥」 「うん。どうした?言ってみ?」 「‥‥何が‥どうなってるのか‥判らないの。何も聞いてないし、‥二人で会うって思ってたのに‥映子がいて‥ふ‥二人‥仲良くて‥」 混乱してる思考回路の中、必死に言いたいことを実加に伝えようと口に出してみるけど、うまく伝えられなくて‥ ・
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加