思い出

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「由紀!!こっち来れば?」 俺の誘いにちょこちょことした足どりで近づく由紀。 武琉は田んぼの方にプイッと顔を背け、由紀はそんな武琉の隣に迷うことなく行った。 判りやすい2人に俺はまた溜め息を溢しす。 由紀と武琉のことだから両思いに気づいても、彼氏彼女になったりはしないだろうけど。 なんというか焦れったい。 気づけよ、って感じだ。 きっとコイツらはゆっくりじっくり派に違いない。 幼さなながらにそんなことを思った。 .
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