思い出

4/13
前へ
/15ページ
次へ
「んじゃ、学校行ってきます!!」 まだ時間があるのだが、おばちゃんの相手は3分で十分。 とりあえずその場から立ち去ることにする。 おばちゃんは名残惜しそうに俺に手を振って送り出した。 平坦な田んぼと竹薮しかない田舎道を全速力で走る。 通る道は同じような道ばかりで面白味も何もない。 容姿に関しては運のいい俺だけど、神様は生まれまで気にかけてくれなかったらしい。 こんなド田舎、しかも貧乏な家に産まれてしまうなんて。 俺には相応しくない。 常々、そう思っていた。 .
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加