思い出

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長い長い道に全速力で走っている足は悲鳴をあげはじめた。 しばし足を緩め、歩く。 傍らにキャッキャとはしゃぐ煩い下級生を横目にみてから、その前を歩く一際暗い背中を見つけた。 アイツは… 「なーぎとッ!!」 突然背中からデカイ声と強い痛みを感じて振り返った。 「痛ぇよ!!」 にんまりと笑う坊主頭。 親友の牧 武琉(マキ タケル)。 武力に物言わすお茶目さんだ。 コイツの馬鹿力には俺だってお手上げだ。 「何見てたんだ?」 あっ、アイツは、 前を向いて確認するが、アイツはもうそこに居なかった。 あぁ、楽しめると思ったのに。 しょうがなく俺は両手を広げさぁ?みたいな表情で武琉をみた。 .
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