思い出

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「おっ、もしかして由紀(ユキ)のこと見てた?」 前を見るとアイツが歩いていた場所に由紀がこちらを見てつっ立っていた。 由紀はアイツの妹。 妹って言っても歳はアイツと一緒で俺達とも同じだ。 物静かで綺麗な顔立ちをしている。 「凪人、由紀が好きなのかよ!?」 ヒューヒューと冷やかす、武琉。 馬鹿だな。 なんて矛盾した態度をとるのだろう。 武琉が由紀のこと好きなのなんてバレバレなのに。 由紀のこと意識して俺の方ばかり見る武琉に俺は溜め息を溢(コボ)した。 .
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