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「そう…じゃなくて」
「それとも好きな人が?」
「まだいないよ」
「じゃあじゃあ私よりあの野蛮人との婚約のがまだしたいのですね!」
「や…?やんばる人?」
「野蛮人ですわ!このコスプレ男!」
「てめぇだってその格好コスプレだろ!あと近づくなにおうんだよ!」
「におっ…これだから野蛮人は。香水の香りもわからないのですね」
「香水は適量のがいいんだぼけっ!」
「ぬぁんですってー!」
……
一つだけわかった事があります。
この二人は凄い仲悪いです。
水と水、油と油な関係……ん?水と油だっけ?
「とにかくモカちゃん。あの野蛮人との婚約は絶対駄目ですわ!あんなのと結婚したらモカちゃんが汚れちゃう。というか犯罪ですわ。ロリコンですわ」
「悪かったな。てめぇの場合も犯罪だろ!」
「あの…でもお姉さん。野蛮人…じゃなくお兄さんとそもそも結婚の約束とかしてないんだけど」
「っ」
「おーほっほほ、そうなの?あら私てっきり……なーんだ、野蛮人のただの妄想でしたのね」
「~~~カモっ!!」
「カモじゃなくてモカ」
「てめぇみたいな鶏頭はカモで十分だ」
「なっ」
「なんて最低ですの。なんて野蛮人ですの。女の子にそんな口の聞き方なんて。あなたの妄想でモカちゃんを傷つけないで下さい。あぁ可哀相なモカちゃん。やはり男なんて皆臭くて野蛮な生き物ですわ」
そういうとお姉さんはぎゅっと強く抱きしめた。
胸が顔にあたってる。メロンくらいの大きな胸…でも柔らかくて気持ちいい。
それにいい香り。メロンの香りがする。
「でも…」
「どうしたのモカちゃん」
お兄さんもだけど…
「私、お姉さんとも結婚の約束してないよ?」
「……」
「ぷっ、振られてやがる」
「振られてませんわ…………ま、まぁモカちゃんが覚えていないのも無理もないですわね…」
「?」
「じゃあモカちゃん、改めて…」
抱擁をとくとお姉さんは私の左手をとって微笑んでいった。
「私と結婚してくださいますか?」
「なってめ!」
「えっ…ででも」
「別にいますぐ返事をきくわけではありませんわ。お返事は夏が終わる前に教えて下さればいいですわ」
「う…うん…?」
ん?夏。なんで夏が終わる前なんだろう。夏に何かあるのだろうか。
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