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「な、何!?」
すぐさま庭に行く。
ガラガラと引き戸を開けると、すぐに異常なものが目にとまった。
「す…凄く大きいです」
とあるキャラがいってたセリフが無意識に口から零れる。それくらい目の前には非現実的な光景が映っていた。
「大きな穴…」
その真ん中には巨大なスイカが…
「なんでスイカ」
しかもあんなに大きな落下音と大きな穴なのにそのスイカは頑丈なのか中身が溢れていませんでした。
「スイカの呪い?」
メロンばかり食べてるからスイカが怒って巨大になって降ってきたのだろうか。
「まさかね」
あははと笑った時だった。突然スイカの表面の一部が四角く切り取られたのだ。そしてプシューと、まるで電車のドアが開くような音を出してその四角い部分が開く。
「え」
そして中から人が出てきた!?
「え!…ひ、人!?」
人がなんで!?もしかして宇宙人!?今のUFOって円盤じゃないのか!
でもスイカがデザインのUFOって…おかしい。というか緑と黒の色が目立つ。
「やばい…早くお家に避難しないと!」
中から出てきた人物らしきシルエットがこっちに向かってくるのに焦り私はすぐさま家に入った。
「はぁ…はぁ」
怖くてカーテンもしめた。
「これで…なんとかって!しまったぁ!」
鍵をかけ忘れてしまいました。
「急いで鍵しめないと!」
すぐさま鍵をしめる為に引き戸に手を伸ばす。ああでも駄目。カーテンをもう一度開かないと鍵がみえない。でも開くのが怖い。
「しっかりしろモカ!こんなとこで迷ってたらへたれという最悪な称号を!」
勇気を出し、私は行動に出た。しかし鍵をしめようと鍵に指が触れたと同時に自動的に引き戸がガラガラと開く。
「!?」
引き戸なんか開けていない。
心臓がバクバクと鳴った。風がなびきカーテンがゆらゆらと舞う中、私は目を見開いた。
間近でみたその人物…
多分あのスイカから出てきたであろう人物…
「勝手に閉めるとはいい度胸だなおい」
「……」
口調こそ乱暴だが、とても綺麗な顔をしてました。
緑色の髪に赤い瞳、そして黒色の変わった服。マントしてます。一瞬コスプレというものに見えたけどあのスイカといいただのコスプレとは違う気がするのです。
「やっとみつけたぜ。俺を振るとはいい度胸だな」
「は?」
そして電波でした。
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