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俺は告白のやりとりが一通り終わった所で、また視線をそらした。
眠たかったから寝ようとしていたときに、修哉がやってきた。
「あいつもバカだよなぁ~雄大?俺みたいなのが行ったら、愛美ちゃん絶対落とせる自信あるんだけどな。あいつには無理だろ~」
修哉……お前ナルシまでついにはいっちまったのか……
俺が呆れていると
チャイムが鳴った。
時刻は10時30分……
どうやら終礼のようだ。
終礼が終わり帰りの支度を俺がしていたら、いつもの二人が俺によってきた。
「優也支度早いな~」
俺が感心していたら優也は唇を震わせた。
「悪いな!!雄大!!俺隣のクラスの椎名ひとみって子と帰ることにするよ。じゃあまた明日な!」
そう言うと優也は
風のように教室から出ていった。
俺は一方的に別れられた彼氏の如く棒立ちをしているしかなかった。
優也に彼女が出来たのだろうか、俺には関係ないがそれなら祝福してやりたいな。
そう考えて俺は周りを見た、今気がついたが修哉がいない。
どうやら先に帰ってしまったようだ。
「あの脳内ピンク野郎……!」
俺は修哉に対する復讐心を持って、苛立ちながら鞄をかつぎ教室を後にしようと歩き出した。
俺が教室のドアをあけようとした時
「み……雅野君!」
一人の女の子の声が、聞こえてきた。
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