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仕事と家事を両立させる姉を説得し、家事は分担制にした。
一ヶ月後、私はバイトを始め、少しだけどバイト代を姉に渡そうとした。
「三咲、気持は嬉しいけどこれはお前が頑張った対価だ。受け取れない」
困り顔の姉。
ええ、秋穂さん。アナタが簡単に受け取るとは思ってませんよ。
心の中で呟く私。
「うん!だからこそお姉ちゃんに渡したいの。いつもお姉ちゃんに甘えてばっかだから、たまにはお返しさせて?それともお姉ちゃんは、私の気持も無下にするの…?」
ふふふ…。
姉は私の涙目に弱い。
溜め息一つ、姉は「ありがとう」と呟いてバイト代を受け取ってくれた。
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