病院の中

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――――――ロビー―――――― ざわざわ…ナンカアッタノ?…… コワーイ…… さすがに軍人の手配は早く 既に出入口は封鎖されていた そして異変に気づいた民間人はざわざわと騒ぎ始めた 「はいはーい皆さーん静かにしてくださーい!」 ざわざわ……ナニアノコ…… 「動くなや!このアホ共!」 しーん……… 劉滋が大きな声を出したかと思うと民間人は一気に静かになった 「……はぁ…もう少し言い方があるでしょ」 「バカにはこれがちょうどええ」 「そう……」 ドン! 男「ふざけるな!俺は帰る!」 プレッシャーに負け痺れを切らした男がそう言い動こうとした瞬間 後ろからスパーダが抱きついた 男「…っ!何しやがるこのチビ!」 ピクッ 顔を下に向け少しアホ毛が動いたかと思うとすぐに顔をあげ 「今動けばあなたはテロリストと断定されますよ?それでもいいなら動くといいよ」(爽やかブラックスマイル) そう言いスパーダは男を離す 男「……………」 やはり効果はてきめん 男は完全に沈黙した 「うん、聞き分けのいい人でよかった」 頷き腕を組み言う 「………お前も人のこと言えへんやろ」 「ん?何が?」 「いや……」 パチン! スパーダが手を叩き劉滋を指差し 「さってと、皆さーん!今から外に出ます!この関西弁に付いて歩いてくださーい!」 ぞろぞろ…ぞろぞろ…… 「ん?」 男「なにか…お手伝い出来ることはありませんか?」 男「そうだ!なんか手伝わせてくれよ!」 エアマスターこと劉滋の前に出てきたのは 銀髪でメガネの如何にも真面目な医者 そして見るからにバカだろうという赤髪ツンツンヘアーの体育会系の医者
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