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「えっと……」
「俺らはここの医者だ!」と赤髪
片目を瞑り少し体をひねらせ前にだし人差し指を立てながら言う
「……いいけど、僕達は君たちのこと知らないからちょーっとだけ質問してもいいかな?」
「きもちわる…」
劉滋の方へむき直し
「仲間に気持ち悪いってどういうこと?」
「いや……」
2人の方へ振り向きながら言う
「……まあいいや、で質問してもいい?」
いきなり聞かれて少しと惑い2人は答える
「ん?あ、ああ!もちろん!」
「も、もちろんです…」
するとスパーダはイスを指差し
「じゃ、そこ座って?」
ドサッと座る赤髪に対しゆっくりと座る銀髪
「じゃあ劉滋もこっち来て」
「ああ」
トサッ
「じゃあ時間無いから一つだけ」
「君たちは一体何者?」
目を見開き意味が分からないといった表情ながらも答える
「は?…俺は俺だ。それ以下でも以上でもねえ」
考える人のポーズをし
「ふぅん……俺は俺…案外単純そうで深い言葉だよね。具体的に」
具体的に、と返され少しどもる赤髪
「ぐ、具体的に?えーと……えぇと………んなもんわかるか!」
「はい、ありがとう」
銀髪の方へむき直し
「あなたは?」
「私は…………医者です」
「……ありがとう。」
「?…何かわかったん?」
「うん。この銀髪兄さんはテロリストってことがわかった」
「「「……は?」」」
スパーダは少し不愉快そうな顔をし
「被ってるよ気持ち悪い」
それに間髪入れず劉滋がツッコむ
「おいこら」
スパーダはそれを無視し話し始める
「僕は何者?って問い掛けたよ?ツンツンが言った俺は俺…つまりは人間という生物、者(物)であってそれ以外の何者でも無い」
「対して銀髪さんが言った医者…職業だよね。質問の答えになってない」
劉滋はコクコクと頷き
「あぁなるほ……は?」
スパーダはまた不愉快な顔をし
「はあ…理解力が無いなぁ劉滋は…ま、理由は他にあるんだけど」
「テロリストってさ何者?とかの質問された時に自分が今化けている職業の職種名を言っちゃうものなんだよね」
結局の所なんとなくである
しかしやはり、疑われた方は怒りを隠しきれず
「…そんなのが理由になるか!ふざけるな!人が親切で手伝おうとしているのに!」
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