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…キミもつきあってネ…
夢でも見ていたのだろうか…
その言葉だけが頭に残っていた。
いや正確にはそこだけしか残らなかったというのが正しいだろう。
なぜなら…
「時間ぎりぎりだね。学校間に合うかな?」
となりで黒い綺麗なショートヘアの彼女が俺から目をそらして言う。
向井楓。俺の幼馴染みで家も近い。
昔からの長い付き合いで朝の弱い俺を起こしにきてくれるよくできた奴なのだ。
両親が共働きをしている家は朝が忙しい。
2人とも朝早いうちに家を出てしまうのだ。
そんな俺は同じ境遇の楓と朝を一緒に過ごして学校に行く。
お陰で毎朝さみしい思いをしなくて済んでいる。
そんな俺は今朝も楓の声で目を覚ましたのだが、
いつもと違って机の上で寝てしまってたのだ。
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