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高校の初めての夏ー。
俺は彼女にこう告げた。
『別れよう』
そう告げると、
彼女は「なんで?」とでもいいたそうな顔をして俺を見つめてくる。
そんな彼女に俺は追い討ちをかける。
『あ。返事しないってことは
いいってこと?
廊下ですれ違ったりしても話しかけないでね。俺そう言うの嫌いだからさ。
じゃあ俺いくから。』
俺の言葉を聞いて
やっと彼女は口を開いた。
「ちょっちょっと待ってよ!別れるなんていやだ!」
そう言うと彼女は泣き崩れた。
まあ泣き崩れるのも無理はない。
こいつとはすることもしたし、
昨日まで俺は
彼女が好きでしかない俺を演じてきたんだから。
その場に泣き崩れる彼女を無視して
俺は立ち去った。
自分でも
本当に最低だと思う。
*・
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