*1出逢い

2/16
9人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ
高校の初めての夏ー。 俺は彼女にこう告げた。 『別れよう』 そう告げると、 彼女は「なんで?」とでもいいたそうな顔をして俺を見つめてくる。 そんな彼女に俺は追い討ちをかける。 『あ。返事しないってことは いいってこと? 廊下ですれ違ったりしても話しかけないでね。俺そう言うの嫌いだからさ。 じゃあ俺いくから。』 俺の言葉を聞いて やっと彼女は口を開いた。 「ちょっちょっと待ってよ!別れるなんていやだ!」 そう言うと彼女は泣き崩れた。 まあ泣き崩れるのも無理はない。 こいつとはすることもしたし、 昨日まで俺は 彼女が好きでしかない俺を演じてきたんだから。 その場に泣き崩れる彼女を無視して 俺は立ち去った。 自分でも 本当に最低だと思う。 *・
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!