*2理由

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真美ちゃんが余りにも 弱々しく泣いてるから、 真美ちゃんを抱き締めたくなった。 けど抱き締めようと伸ばした腕を止めた。 彼女の恐怖を増させてしまうだけだと感じたからだ。 「………ひっく…っ」 俺は真美ちゃんの頭をポンポンっとした。 こんなことしたの初めてだ。 いつもなら、抱き締めて キスもしていただろうけど。 真美ちゃんは俺によってくる女達とは違うから。 『大丈夫?』 「……っうん…大丈夫」 大丈夫じゃねぇじゃん。 涙で制服の袖べちゃべちゃだし。 俺はたまたまポケットに入っていたティッシュを差し出した。 『……はい。ちょっとしかはいってないけど。』 *・
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