9人が本棚に入れています
本棚に追加
俺が差し出したティッシュは
4枚くらいしか入ってなくて
裏に入ってる広告が折れ曲がってる。
お世辞でも気のきいたものとは言えない物だった。
けど真美ちゃんは笑顔で受け取ってくれて
ありがとうと言った。
『そろそろ2時間目終わる頃だから、
落ち着いたら来いよ?
それ、全部使って良いから。』
そういい屋上から
出ようと思ったら
「………廉君!」
足を止めた。
「……ありがとう!」
本当可愛いな。
真美ちゃんに背を向けたまま
手を振って屋上から出た。
*・
最初のコメントを投稿しよう!