*2理由

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俺が差し出したティッシュは 4枚くらいしか入ってなくて 裏に入ってる広告が折れ曲がってる。 お世辞でも気のきいたものとは言えない物だった。 けど真美ちゃんは笑顔で受け取ってくれて ありがとうと言った。 『そろそろ2時間目終わる頃だから、 落ち着いたら来いよ? それ、全部使って良いから。』 そういい屋上から 出ようと思ったら 「………廉君!」 足を止めた。 「……ありがとう!」 本当可愛いな。 真美ちゃんに背を向けたまま 手を振って屋上から出た。 *・
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