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月明かりに照らされ、浮かび上がる白い肌。
細く、柔く、触れれば壊れてしまいそうなほどにもろいその身体は
俺の熱を激しく求める。
首もとにまとわりつく長い髪は
蛇のように、うねり絡み付いて
そのまま俺の首を締めあげ
殺してしまいそうだった。
このままこの身体に溺れてしまえば
溶けてなくなってしまえれば
どれだけ楽になれるだろう。
いっそのことその長い髪で
殺してくれればいいのに。
この身体ごと。
この心ごと。
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