その頃の優貴

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イリアの話をまとめると、この世界には四つの大国と幾つかの小国があって、このシルフィード王国は大国の内の一つらしい。 それで、元の世界と一番違うのが魔法とか魔物とかがある事。 魔法は言わずもがなで、魔物っていうのは、動物が強暴になったようなのから、そういう知識に疎い僕でも知ってるファンタジーの定番、ドラゴンなんかも居るらしい。 それから、魔族っていうのは人型で知性もあるけど人間より魔物寄りな種族らしい。 あと、人間と魔族以外にもエルフとかも居るらしい。 それでその魔族が近々戦争を仕掛けてきそうだから僕の力を借りる為に喚んだと……。 「よく分からないけど分かったよ。とりあえず僕の力が必要なんだよね?」 「はい、勝手な事とは分かっておりますが、どうしても勇者様のお力が必要なんです。どうか私達にお力をお貸し下さい」 「勿論!僕なんかで良ければいくらでも力を貸すよ。困った時はお互い様だからね」 「ありがとうございます勇者様」 「うん。あ、でも勇者様っていう呼び方はやめて欲しいな。あと敬語も」 「敬語は癖なので出来ませんが、分かりました。これからは優貴様とお呼びします」 出来れば様付けもやめて欲しいんだけど……まあいいか。 「じゃあこれからよろしくねイリア」ニコッ 「はひっ///」 (うう、その笑顔は反則です……)
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