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船内―B4フロア―
薄暗く、まるで工場のようなこのフロアに翔梧達はいた。
翔梧
「…。」
水戸
「…ねぇ翔梧ちん?」
翔梧
「…一応聞く。何?」
水戸
「これ、なぁんだ?」
目の前には…何て言うんだろうな?
恐竜みたいな生き物。
俗に言うとラプトルっていう恐竜みたいだ。
それが変な液体にはいっている。
翔梧
「…ラプトルかなぁ…?」
孝
「合ってるぞ翔梧。
特徴的にヴェロキラプトルに間違いない。
しかしこれは…」
翔梧
「まるで本物…だな。
…ってアレ?水戸は?」
水戸
「お~い翔梧ち~ん!孝~!こっちこっち~!」
いつのまにかかなり離れた位置で手を振っていた。
急いで水戸の方へ向かうと…。
翔梧
「…人?」
先程の恐竜と同じように液体の入った容器に入っているのは、
芳女くらいの一糸纏わぬ少女。
長い髪は液体の中ということもあり、大きく広がり、
目をつむり…眠っているのだろうか?
にしても…、
水戸
「うぉっ!かわいいぞこの子!
助けねば!」
孝
「ま、まて!水戸!」
水戸
「むぅ…なんでだよぅ…。」
翔梧
「周りを見ろよ!周りを!」
そう、この周りには少女だけじゃない。
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