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水戸
「な、なんで俺っちの名前を!」
「さっきから起きてました。
あの忌まわし空間から助け出してくれた時から、
あなたが私を抱きしめてくれたあの瞬間から!」
目を輝かせながら水戸を見る少女。
言葉がすごく決まっているのに若干噴き出しそうになったが
まあ、それはさておき、
翔梧
「君はなんであんなところに?」
「え?わかんない「(゚ペ)」
頭に手を置いて?マークが浮かぶ少女
そしてその後ろから自分のジャンパーを着せてあげている水戸。
案外優しいな。(笑)
坊主頭の水戸が鼻血を垂らしながらジャンパーを着せてあげているその様子は見ているだけで笑ってしまう。
それはもうシュールすぎて。
水戸
「名前は?」
「名前ですか?Ω-72と呼ばれてます。」
水戸
「おめが72?すごい名前だなぁ💦
…よし!72だからナツ、
今日から君は、なっちゃんだ!」
なっちゃん
「…なっちゃん、なんて素敵な名前…ありがとうございます水戸様!」
何だかいいムードな二人…は置いといて、
翔梧
「どうしようか…これから」
孝
「さあ、まだ何とも言えんな。
やはりここは菜粡沙に頼るしか…」
ビーッ、ビーッ!
孝の言葉の途中、
警報音が室内に響いた。翔梧
「な、なんだ!?」
アナウンス
「船内のお客様!ただいま船内にぐわぁっ!
た、たすけ…」
アナウンスはそこで途切れた。
翔梧
「や、やばくなってき…」
その瞬間、船体が大きく揺れた。
体がものすごい勢いでその場から飛ばされ、
後頭部にものすごい激痛が走る。
その瞬間、視界が揺らぎ…、
そして、その後の記憶は…ない。
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