招待状

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あえて言おう。 先程述べた通りだ。 彼、高野翔梧は今、 ただの暇人である。 やることもなし、目的もなし 来る日も来る日も、 ただただ寝転がる、それだけに時間、労力を使う日々。 小さなため息、若干のつぶやき、 そんなことが日課な生活だった。 今日もこんなことで一日が終わる…、 そんな感覚で天井を見つめ、 眼を閉じようとした…瞬間であった。 ヴゥー!ヴゥー! 携帯のバイブレーションが まるであらぶるかのように 鈍い音と振動、 彼は再び身体を起こす。 めんどくさい。 彼の眼は既にバイブレーションを終えた赤い携帯にそう語りかけるようにやや細め、 そしてその携帯を手にした。 ―新着メール1件― 「…まったく、こんな時間に…」 そして、彼はメールを開いた。 「なんじゃ…コレ?」 差出人:DEAD LAND Systematic 件名:高野翔梧様ご招待 文章 高野翔梧様 こんばんは(゚▽゚)/ DEAD LAND Systematicです。 以前、ご応募されましたハワイ島旅行が当選されました。 近日中に特別ご招待チケットが配送されますので チケットに記載された日に記載の場所へお越しくださいませ。 DEAD LAND Systematic 代表者 nor pom 「代表者ノアポム? 誰だよ…しかもめっちゃ怪しいし…。 でも確かこの前ハワイ旅行のチケットが当たるとかなんとかの懸賞に応募してたなぁ…。 にしてもDEADLANDって死の島じゃねえか、縁起わりい」 そんなことをつぶやきつつも どことなく心当たりがある そんな中で その日はそのまま眠ることにした。
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