豪華客船・ヘレティック

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ま、楽しい時間なんて一瞬なわけで、 大勢(100人以上)のおそらく招待客の前に 何やらというより まさに豪華客船のクルー的な衣装をした男性がスタスタと歩いてきて大勢の前で止まり一礼。 よく訓練されているのか 美しい一礼だった。 クルー 「本日は皆様DEADLANDSystematicのハワイ島ツアーへお越しいただき、誠にありがとうございます。 ただいまより、客船ヘレティックに御船上いただきます。 それでは、皆様どうぞ!」 いつのまにかいた別の女性クルーがこちらですよといわんばかりに手を振っている。 すると自然とみんなその方向に移動するわけで…、 菜粡沙 「わ!」 一際小さい菜粡沙は 人混みに流されそうになる。 翔梧 「なづ!」 それにいち早く気づいたら翔梧は菜粡沙の手を素早く掴んで引き寄せた。 翔梧 「…大丈夫?…ってわわわ」 気づけば引き寄せた菜粡沙の手を両手で掴み、菜粡沙を見つめていた。 菜粡沙 「…。」 一方の菜粡沙は誰が見てもわかるほど真っ赤な顔をしてその手と翔梧を見ている。 水戸 「ふったりとも! 行くぞー♪」 水戸が笑顔で二人の間に入ってきた。 翔梧&菜粡沙 「わわわわわ!?」 その拍子にお互いが弾くように突き放し合った。 そして二人そろって尻餅。 翔梧はジーパンだが、 菜粡沙にいたってはスカートだ。 当然、 正面に尻餅をついた翔梧には 水色の逆三角形が見えるわけで…。 菜粡沙 「!!」 それに気づいた菜粡沙は 手をぷるぷる振るわせながら 無言で立ち上がる。 翔梧は察した。 翔梧 「オワタ」 数分後、水戸、孝に支えられながら客船に入る翔梧と 今だに怒りが収まらずも 笑顔で寄り添う菜粡沙だったとさ。
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