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「……みんな、光成君が喋ってた目標の話し、どう思う？」
少しの間だけ和やかな雰囲気となっていた部室であったが、優太の発言に再び緊迫した雰囲気が漂った。
「……正直な話し、『全国制覇』って目標はとても高すぎて少し重い」
皆が無言の中、真二が自信なさげにぽつりと口を開いた。
『全国制覇』という目標は全国大会に出場できる程の実力を持った者なら耐えられるだろう。
だが、真二たちは全国制覇どころか全国大会に出場する事が出来ない程度の選手たち。
そんな彼らが全国制覇を目標にしたところで、その重圧には耐えられないかもしれない。
「だけど」
先程まで弱気だった真二は部員一人一人と顔を会わせ始めた。
その表情は何かを決意した男の顔、そして真二は、
「俺は本気で『全国制覇』を目指したい。あのまま兄さんに負けっぱなしってのは嫌だ」
と全国制覇への意志を皆に語った。
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