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「さて、平日の練習時間は今言ったとおりとして、次は休日の練習だけど……休日はお昼に1時間休憩を挟んで朝8時から夕方6時まで練習したいと思うんだ」
「朝8時から夕方6時……!?」
優太から告げられた練習時間を聞き、部員全員は驚きを隠せずにいた。
これまでの休日は朝9時から昼の1時までの4時間程度の練習だったが、これからはその倍以上の9時間練習となるらしい。
平日だけでも相当の練習量なのに、休日もかなりの練習を行う事態に部員たちの心の中に体力面での心配が満たされていた。
「みんな、この練習量は正直きついと思う。でも、僕たちが全国を制覇するにはこのぐらいやらなくちゃ駄目なんだ」
部員の気持ちを察したのかみんなの説得にかかる優太。
確かに優太の言うとおり、全国の強豪校はこのぐらいの練習、いやこれ以上の練習量をこなしているはずだ。
やるしかない。
全国制覇を目指す部員たちの気持ちが一つになり、全員が無言で頷いた。
「みんな、ありがとう……」
部員たちの承諾に素直に礼を述べる優太。
優太もこの案が通るか不安だったらしく、みんなの了承を得て一安心した様子だ。
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