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『おまえね、何回同じこと言わせりゃ理解すんの?』
『………』
男は怒られているにも関わらず反省の素振りも見せず、ただ黙ってタバコを吹かしている
『ダンマリかよ。何しに来やがったんだテメェは』
土方は真撰組の副長だ
討ち入りの際には誰よりも早く最前線へ駆け抜けていく
それは職業柄当たり前のことだ
怪我を負うのだって日常茶飯事だし、今すぐ緊急出動なんて言われることもある
だからこそ、土方の身にいつ何が起こってもおかしくない
大きな捕り物の前には一言連絡しろと、こういう関係になった頃から何度も言ってきた
俺は刀を捨てた身だから一緒に戦ってはやれないけれど
今さら神に祈るような真似はしないけれど
魂はいつでもお前の側においてやるつもりだった
土方が死と隣り合わせの戦をしている時に俺は暢気に昼寝でもしてろってのか
何も知らずに土方最近連絡寄越さねぇな、なんて思ってた矢先に真撰組副長の訃報をテレビで聞けってのか
『…説教終わったんなら帰っていいか?』
『テメェェェ!!!!まったく反省してねぇな!?少しは演技でもしてみやがれぇぇぇ!!!!』
『しつけぇんだよこのクソテンパ!!終わったことをいつまでもネチネチと!!テメェは長年事務勤めのお局さんかコラァ!!』
『そりゃあテメェみたいな何回も同じミスやらかすような新人にはお局さんもいつもの倍ネチネチするわぁぁ!!!!全部お局さんが悪いと思ってんじゃねぇよ!!まずは自分に落ち度がなかったか考えてみろ!!お局さんがお前に冷たく当たるのはホントにただのイジメだと思ってんのかぁぁ!!!!!』
『うるっせぇよ!!どうせただのストレス発散だろうが!!だから旦那にも浮気されんだよ!!』
『されてねぇわ!!無駄に細かい設定作ってんじゃねぇ!!』
また気がつけば取っ組み合いだ
いつのまにか土方に上からのし掛かられていて、奴は真っ赤な顔で瞳孔全開だ
『お、土方今日は上で暴れんの?』
言った途端マウンドポジションで殴られた
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