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出会いは突然だった。
そう…あれは…桜舞う春の季節の事。
私…雪村千鶴は人生最大のピンチを迎えていた。
そう…電車を乗り間違えたのだ。
「もう…今日は厄日だぁ!!最悪…遅刻確定だよね…」
「って…沈んでないで、行かなきゃ!」
私は全速力で乗り継ぎ、そして風のごとく…走った。
結果…遅刻だ。(当たり前だ)
「うぅ…気まずいよーってか、体育館ってどこだし…」
ドンッ
誰かとぶつかった。
「いってぇ…」
「だ、大丈夫!?」
「あぁ、平気…って千鶴かよ!」
このぶつかった人は藤堂平助といって、私の幼馴染みだ。私と同じ新入生なのだが…彼も遅刻してしまったようだ。
「え?あー!平助君も遅刻なの!?」
「やっちまったな!!」
「笑ってる暇無いし!ほら、いこっ?」
「ういーす!」
私たちは体育館に急いだ。
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