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「だが、調子にのってるのか、ステアが遅いし、ラインがふらついてる。」
加速するたびにグラグラとGCのテールがふらついているのだ。
「…高速域になるとステアがブレはじめる。なんでだ?」
薫は忘れていたのだ…
今日はドリフト練習の為にリアシートにバラストと称して水の入ったペットボトルを何ケースか積んでいたことを。
それが高速域ではGに耐えられず、横に偏ってしまっていたのだ…。
ウィィン!!
「…ん?でもリアが上手く滑るぞ…」
キュイイイイン!!
ミスだと思われた、バラストもどきが上手く働きだしたのだ。
「前のGC、ふらつきはするがコーナーがスムーズだ…。」
FCを駆ける男はすこし驚く。
「…もしやバラストか?それなら高速域でふらつく理由がつく。そしてただのバラストがコーナーになると四駆の荷重移動のしやすさに拍車をにかけたのか?」
インにグイグイ切り込むGC。
「これならいままで抜いてたアクセルを更に踏み込める!!」
ブゥオオン!!
さらに加速を施してアウトにふくれながらもすさまじいコーナリングスピードになってゆく。
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