2ndPRIDE:狼を追う者達

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「だが、調子にのってるのか、ステアが遅いし、ラインがふらついてる。」 加速するたびにグラグラとGCのテールがふらついているのだ。 「…高速域になるとステアがブレはじめる。なんでだ?」 薫は忘れていたのだ… 今日はドリフト練習の為にリアシートにバラストと称して水の入ったペットボトルを何ケースか積んでいたことを。 それが高速域ではGに耐えられず、横に偏ってしまっていたのだ…。 ウィィン!! 「…ん?でもリアが上手く滑るぞ…」 キュイイイイン!! ミスだと思われた、バラストもどきが上手く働きだしたのだ。 「前のGC、ふらつきはするがコーナーがスムーズだ…。」 FCを駆ける男はすこし驚く。 「…もしやバラストか?それなら高速域でふらつく理由がつく。そしてただのバラストがコーナーになると四駆の荷重移動のしやすさに拍車をにかけたのか?」 インにグイグイ切り込むGC。 「これならいままで抜いてたアクセルを更に踏み込める!!」 ブゥオオン!! さらに加速を施してアウトにふくれながらもすさまじいコーナリングスピードになってゆく。
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